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ことり

経絡と人の進化について ~腎臓からくる腰痛が古傷治療で改善した症例から~

ブログ

前回の続き↓↓

【幻肢痛と鍼灸治療 ~目に見えないが確かに存在している痛みと経絡~】

 

初めての方はこちらから↓↓

【老化や病気・不調が起こる根本原因とその対策法をご紹介します】

 

 

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前回の最後↓↓

 

 

あれはプラシーボ?

 

それにしては※経絡反応が顕著だった。

 

身体はなくなっても、経絡は存在する?

 

 

 

ここまで

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複数回にわたり

「経絡」についてご紹介していますが、

 

その理由は、

改めて既存の「経絡」という概念を

一度解体し、再構築したいと思っているからです。

 

 

 

それと同時に、

これからご紹介するメンテナンスが

一部の部位に対してのみ

アプローチしているのではないと、

 

そう認識して頂きたいという想いもあります。

 

 

 

 

 

「耳をひっぱる」

「腱を緩める」

「骨を元の位置へ戻す」

 

古今東西、様々な治療やメンテナンス法が存在します。

 

それらはそれぞれに、

アプローチしている対象があり、

そこに意図があります。

 

 

 

 

これからご紹介するメンテナンス方法も

身体全体に作用させるという意図があり、

 

また、そのようなイメージを

持って頂ければと思っています。

(メンテナンス自体はとても簡単です)

 

 

 

 

=傾きつつある、傾いている

「動的平衡」を↓↓可能な限り回復させることで、

「身体という自然」の持つ再生力を取り戻す。

 

【どのようにして人は老い、病気になるのか? ~福岡伸一の動的平衡から~】

 

 

 

実際にメンテナンスして頂く際は、

ただ手を動かしながら

その部分に集中するだけで、

難しいことを考える必要はありません。

 

 

 

ですが、どこかで

「部分でなく全体」にアプローチしているのだと、

 

そのような感覚を持って頂くことが、

結果、メンテナンスの効力を高めると同時に

継続する力になると考えているからです。

 

 

 

 

では、内容に戻ります。

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幻肢痛を診させて頂いた後、

複数 湧いていた疑問から、1つの仮説が浮かびました。

 

 

 

【経絡が最初に存在し、後に身体が出来た】

 

 

 

 

 

その後すぐでした。

 

以前にご紹介した「魚の側線管」を知り、

それが胆経と酷似していることに気付いたのは↓↓

 

 

【「生命線=経絡」それは太古から現在までの「進化の道のり」だった】

 

 

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側線管の存在を知ることに至る症例を

1つご紹介します↓↓

 

 

 

60代の男性患者さんは、腎臓が悪く

ここ5年間はきまって

1年に1度か2度

腎機能が著しく低下し、入院する。

 

ということを繰り返していました。

 

 

 

 

腰や足のむくみがお辛いということで

最初に腰を触ると、

 

左の腰だけが大きく盛り上がり、

非常に固くなっていました。

 

 

 

 

 

『腎臓が悪いのは左側ですか?』

と伺うと。

 

 

『そうです。左側の腎機能が落ちていて、

入院する時は(左の)腎臓が

ほとんど不全状態だそうです』

 

と教えてくれました。

 

 

 

 

 

片方の腎臓が悪い。

 

そんな場合、悪い側の腎臓の後ろの

腰が固い・腫れているというケースを

これまで多く診てきました。

 

 

しかし、これほど顕著な左右差が出るのは珍しく、

余程、左の腎臓に負担がきているのだろうと

想像することが出来ました。

 

 

 

 

 

 

※臨床を行う場合は、因果関係が大切になります。

 

この場合は、

何故、左の腎臓に症状が現れ、

右にはそれが出ていないのか?

 

 

(※人生においては、因果律という考えから

自分を解放する方が大事かもしれませんが…)

 

 

 

 

 

 

 

右半身と左半身を比べると、

左の耳だけつぶれている

ことに気が付きました。

 

 

柔道を本格的にやられていた方によくみられる

耳介血腫(じかいけっしゅ)

通称「柔道耳」といわれるモノだと思い、

 

 

 

 

 

『柔道をやられていたのですか?』

と伺うと、

 

『いえ、やっていません』

とお答え頂きました。

 

 

 

続けて

『左の耳に変形が見られますが、

これはいつからでしょうか?』と尋ねると

 

 

『あぁ これは小さい時からです』

と仰られる。

 

 

 

 

 

 

奇形かな?と思いながら、

右の耳と比べるとかなり固く収縮しています。

 

 

耳は腎経と関連が深いので、

ここが治療の糸口に繋がるか…?

 

と、やはり耳と関連が深い

「胆経」の走行を目で追ってみると..↓↓

 

詩庵さんからお借り致しました↑↑

詩庵さんからお借り致しました↑↑

 

 

 

胆経の足首部分(↑↑赤丸部分)に

5センチくらいの茶色のアザがありました。

 

 

 

 

 

『このアザはどうされたんですか?』

と伺うと、

 

 

『小さい頃、ハイハイしていた時に※ストーブで火傷したみたいです』

(記憶が定かでなく、確かストーブとお答え頂いたような…)

 

 

 

 

 

 

心の中で

『これかも知れない…』

 

と、あざの部分をグッと指圧しながら

耳に触れさせて頂くと、

 

固かった耳が、明らかに柔らかくなります。

 

 

 

 

そこで、

再度うつぶせになって頂き、

足のアザの部分を指圧しながら左腰を触ると、

 

(指圧している間だけ)

驚くほど腰が柔らかくなりました。

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

正直、かなり慢性的な状態で、

再生不能といわれる腎臓の症状。

 

 

現状維持をすることのお手伝いは出来ても

状態が良くなることは難しいかもしれない…

そう思っていました。

 

 

 

 

 

が、これほど一瞬で、

驚くほど変化をするとは…

 

とても回復力の強い、良いお身体なので

状態もだいぶ安定されるかもしれない…

 

そう感じました。

 

 

 

 

 

 

『不思議ですが、東洋医学では、

「耳と腎臓」に深い繋がりがあるとされています。

 

 

また、その耳と足のアザの部分が、

経絡というラインで繋がっていて、

 

これがまわりまわって

「腎臓」に関連しているようなので、

最初にこの部分を治療させて頂きますね』

 

 

 

と説明し、

そのアザ部分の中でも

最も腰が緩むに、直接灸をしました。

 

 

 

 

 

 

施灸後、腰に触れると

とても固かった腰の張りが

驚くほど改善、

正常だった右側と同じ状態になりました。

 

 

次回に続く….

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リラックスしたい時も、

検査しても原因が分からないような症状。

慢性的な症状で、行くところがなくお困りの場合も、

はりきゅう ねことことり にお気軽にご連絡下さい。

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国道408号からすぐの、大変アクセスの良い場所です。

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8000円分の助成券で施術を受ける事が出来ます。

ご連絡頂ければ代理申請も行っておりますので、

ご気軽にご相談下さい。

 

 

自己紹介↓↓

 

深山陽(みやま よう)

 

【好きなもの】

・家族との時間 ・ニャンコ(本当はワンコも飼いたい…カメも…)

【好きな言葉】

・ねこは液体…

【贅沢な時間】

・妻と太陽の下で読書 ・家族で映画を見る

・出張先での露天風呂(サウナもあれば尚)

・海や鳥が飛ぶ姿は何時間でも見ていられる

【好きな漫画】

・バカボンド

【好きなドラマ】

・ブラックジャックによろしく ・ミステリーという勿れ

【好きな映画】

・インターステラー ・ビューティフルマインド ・湯が沸くほど熱い愛 ・クラウドアトラス

【座右の銘】

・我以外皆師 ・細部に神は宿る

【尊敬する人】

・妻 ・関澤英高 ・鈴木大拙

【好きな人】

・家族 ・甲本ヒロト ・真島 昌利 ・三木茂夫 ・河合隼夫

【鍼灸マッサージ師の良いところ】

・喜んで頂けて生活が出来ること ・治療を介して万物と一体感を感じれること ・生涯探求出来ること

【目標】

・患者さんがこれまでの人生を肯定出来るような治療がしたい

・自分の得た知識や技術を誰にでも使えるよう様にして還元したい

【若い鍼灸師さんへ】

・森羅万象が師。専門書に囚われず、情緒を育て、鳶の様な視点を持ち、人以外のものに質問し、一つの臨床から一つ、自分が何を学び得たのかを振り返ってみて下さい。

【一言】

・反省ばかりの前半でした。家族を中心に、全てを糧に仁、無分別智へ近づきたいです。