熱中症予防と熱中症の後遺症でお悩みの方へ
ブログ
今回は※軽症の熱中症、また熱中症後の後遺症などに
効果的なツボをご紹介します。
※鍼灸は救急症状に適しておりません。意識の混濁がある場合や異常行動、全身の痙攣や嚥下障害があるなど、重症と思われる場合は必ず救急医療をご利用下さい。
暑い…今年も酷暑決定ですね&熱中症対策にも気を付けなければいけません。
ということで、今回のねことことりブログは、
・東洋医学的にみた熱中症と
・熱中症によく効くツボ(診断点とメンテナンス点)
・実際の症例をご紹介します。
東洋医学的にみた熱中症
臨床を通じてみた熱中症の状態とは、
東洋医学で生命活動の中心を
担うと考えられている五臓、その一つの
心(しん)が、熱の影響で機能低下、
機能不全になっている状態です。
※東洋医学でいう心(しん)は、西洋医学の「心臓」に近い存在ですが、
それ以外に「機能そのもの」も含まれています。
心(しん)は 主に
・血を全身に送る
・意識・思考・記憶といった精神活動の要
(=脳と密接な関係)
という大切な働きを担っています。
そんな心(しん)の働きが低下すると⤵⤵⤵
・背中上部(肩甲骨の上)や首肩が張る(特に左側)
・ふくらはぎや手足の先を中心に筋肉痛や筋肉のけいれんが起こる(こむら返り)
・赤ら顔になりのぼせやすい・ほてり感・又は血の気なく白い顔色、ツヤがなくなる。
・胸の痛み・動悸や息切れ・めまいや不整脈
(継続すると動脈硬化、高血圧や心筋梗塞の原因に)
・暑さに弱くなり、体調を崩しやすい。
・大量の汗をかく・又は汗が出ない。
・手足が冷えやすい
・※味覚異常・ろれつが回らなくなる(舌の異常)
・不眠(眠気が起こらない) ・多夢
・身体のだるさ・何をしてもすっきりしない。頭が働かない
・焦燥感が上がり、情緒不安定になりやすい。
などが現れます。
これらは、心(しん)が持つ働きである、
・血を全身に送る
・意識・思考・記憶といった精神活動
がうまく働かなくなった状態です。
※心は舌と密接な関係にある為、心の働きが低下すると、味覚異常や舌が固くなったり、力が入らなくなる事でろれつが回らなくなります
心(しん)は熱に弱いという特徴があるので、
体温上昇が続く環境にいると、
熱が心(しん)にこもり、機能低下を起こすことで
様々な症状を引き起こします = 熱中症の状態です。
心(しん)の機能低下で起こる上記の症状をみると、
・身体のだるさ・何をしてもすっきりしない。頭が働かない
・赤ら顔になりのぼせやすい・ほてり感
・大量の汗をかく・又は汗が出ない
・ふくらはぎや手足末端を中心に筋肉痛や筋肉の痙攣(こむら返り)
・胸の痛み・動悸や息切れ・めまいや不整脈
・暑さに弱くなり、体調を崩しやすい
などの熱中症で起こる症状と重なるものが多い事が分かります。
心の診断点
身体の真ん中のラインで、
胸骨という胸の上にある骨の上(凡そ乳首と乳首の間くらい)を
指で強めに押す、もしくは指を押しながらスライドさせ、
痛みがあるorスライドしにくい場合は、
心(しん)の働きの低下が診られます。
※慣れるまでは鑑別が付きにくいので、メンテナンスをする前後を比べてみると分かりやすいです。
熱中症予防・軽症の熱中症・後遺症に効果的な3つのツボ
①眉の内側上
絵の中にある心臓のマークの位置を
ローラー鍼で1分以上(症状が緩和がみられるまで)コロコロします。
ローラー鍼がない場合は、5秒かけてツボを徐々に強く押していき、
5秒かけて徐々に力を緩めていく。これを何度か繰り返します。
②神門(しんもん)
手首、手の平側。手首のシワの上で小指側に取ります。
両手の神門のツボを1分以上
ローラー鍼で(症状が緩和がみられるまで)コロコロします。
ローラー鍼がない場合は、5秒かけてツボを徐々に強く押していき、
5秒かけて徐々に力を緩めていく。これを何度か繰り返します。
(せんねん灸も有効です。症状が緩和されるまで繰り返しお灸します)
③内関(ないかん)
手の平側で、手首から肘に向かって
指三本の押して響く場所に取ります。
刺激方法は神門と同じです。
身体の深い位置の気血の流れを改善し、
自律神経の調整も出来る便利なツボです。
実際の臨床例
①70代男性
『両足のこむら返りが治らず辛い』とお電話があり伺う。
お昼間、炎天下に登山をされたとの事で、心(しん)の診断点を触ると
かなり固い→左足の神門穴にお灸。2分ほど施灸をすると左足の
こむら返りが無くなったので、次に右の神門穴にお灸をすると右も改善。
まだ診断点に固さが診られたので、予防に壇中・足三里にお灸をして終了。
②60代男性
3日前から頭がぼーっとして働かない。
体中がだるく、手の指や足の指を動かすとすぐにつると来院。
手首や足首、末端部分を触れるとかなりこわばりが強い。
外で働かれる職人さんだったので、
熱中症の後遺症かと診断点を触れるとやはり固い。
上記の各ツボにお灸をすると、手首、末端の緊張がふーっと緩む。
施術後は頭も体も久しぶりに軽く、すっきりしたとの事。
③10代男性
10代になる息子。ふくらはぎ辺りが痛いと訴えるので、
アキレス腱付近をマッサージ。痛みは落ち着いたが、
30分後に『また足が痛くなった』と言う。
もしかして足が痛いとはこむら返りの状態かな?軽い熱中症かな?
と、昼間、一緒にいた娘に話を聞くと、
『昼間(兄は)顔を真っ赤にして遊んでいた』との事。
顔面部を中心に各ツボにローラー鍼をすると改善。
他にも『炎天下に外出もしていないし、普段はエアコンの中にいる』
という熱中症用の患者さんが複数いらっしゃいました。
心(しん)は暑さ、夏に弱い臓なので、思い当たる節がなくとも、
心(しん)の疲れが出て、上記症状が出ている方が多くいらっしゃいます。
・身体のだるさ・何をしてもすっきりしない。頭が働かない
・赤ら顔になりのぼせやすい・ほてり感
・大量の汗をかく・又は汗が出ない
・ふくらはぎや手足末端を中心に筋肉痛や筋肉の痙攣(こむら返り)
・胸の痛み・動悸や息切れ・めまいや不整脈
・暑さに弱くなり、体調を崩しやすい
などの症状があり、なかなか改善しないという方は、
「熱中症・熱中症の後遺症のツボ」を試されて下さい。
※鍼灸は救急症状に適しておりません。
意識の混濁がある場合や異常行動、
全身の痙攣や嚥下障害があるなど、
重症と思われる場合は決して自己判断はせず、
医療機関を受診下さい。
リラックスしたい時も、
検査しても原因が分からないような症状。
慢性的な症状でお困りの場合も、
はりきゅう ねことことり にお気軽にご連絡下さい。
国道408号からすぐの、大変アクセスの良い場所です。
つくば市にお住いの70歳以上の方は、
8000円分の助成券で施術を受ける事が出来ます。
ご連絡頂ければ代理申請も行っておりますので、
ご気軽にご相談下さいね。
幼児や赤ちゃんには、コロコロ転がすローラー鍼(しん)が
オススメです!お子さんにピッタリのツボをご紹介させて頂きますので、
お家でコロコロしてあげて下さい!
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