自己免疫疾患にうつ病etc… 何故、腸のツボは様々な症状に効くのだろう?
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「何故、腸のツボは全身の不調に効くのだろう?」
東洋医学には腹診(ふくしん)という
お腹に触れたり押したりして
特定の部位をチェックする事で
臓器の状態や
全身の状態を診察する方法があるのですが
日々の臨床の中で
・「炎症症状全般」
・「自己免疫疾患」
・「皮膚の症状(湿疹やアトピーなど)」
・「胃痛や逆流性食道炎など消化器の問題」
・「自律神経失調症・慢性的な頭痛や冷え性など」「うつ病」
などの症状でご来院される方のお腹を診ると
【腸】の状態が良くない方が多く
【腸】が回復することで
辛い症状が改善していく
というケースが多くみられます。
また、身体に点在する
「大腸や小腸のツボ」は
皮膚や関節、全身の不調に効くツボが多くあり
「どうして腸の治療やツボは多くの不調に効果的なのだろう?」
という疑問を
現在の腸活ブームが始まる前からもち
治療だけでなく
「腸に良い」と思われるあらゆることを
自分の身体で試し、腑に落ちたものは
患者さんにもオススメしてきました。
そしてここ数年の科学の研究により、
何故、腸が良くなると関節の痛みや
アレルギー・うつ病などが改善してくるのか。
そのメカニズムが解明されてきました。
前回ご紹介した「腸活講座」では
その様な経緯を踏まえ、
「腸ってどんな存在??」
という内容もお話させて頂きました…
前回の続きです↓↓
つい最近まで「大腸」は
「栄養以外の残りカスを便にして排泄する器官」
という以外に大した働きはないとされ
余り注目されてきませんでした。
また、小腸も
ガンなど患部の病気が少ないことから
専門で研究する人が少なく
まだまだ未知の器官でした。
今、最もトピックな腸内細菌に関しても
ほとんどは嫌気性菌(空気の中では生きられない)である為
取り出して培養出来ないこともあり
注目されてきませんでした。
そもそも「腸」とはどんな存在なのでしょうか?
まずは腸の原型を知る為に
ずっとずっと昔に遡ってみてみましょう。
【生き物の原型は1本の管】
人、もしくはその他の動植物は
それぞれ異なる形をしているように見えますが、
その原型は「ちくわ」の様な形状をしています。
下の写真は、最も古い多細胞生物の祖先
といわれる「海綿(かいめん)」です。
推定10億年以上前から変わらない姿からは、
動物の「原初の形」を見る事が出来ます↓↓
海綿動物の身体の側面には
小孔(しょうこう)と呼ばれる多くの穴をもち
ここから水と食物をとりこみ
上部の大孔(だいこう)と
呼ばれる穴から水を吐き出します。
また、内側の空洞部には
鞭毛(べんもう)と呼ばれる細胞が多数あり
この鞭毛によって
小孔から大孔への水の循環を引き起こしています。
この体内を通り抜ける水の循環から
有機物や微生物を捕らえ栄養にしています。
この海綿動物の形と構造、何かに似ていませんか?
そう。この「筒状の形と構造」は
【腸】そのものなんです。
この様な入り口と出口の構造により
「吸収」・「消化」・「排出(生殖)」を
行うのが【動植物の基本構造】であり
それは「動物」でいうところの
「口と肛門」=「現在の腸」の原型 になります。
ーーー
それでは1本の管であった原初の動物を
現在でいうところの
【腸】だとイメージしてみて下さい。
海底の中で、
【腸】は大きくなる為に
より多くの栄養が必要となり
また栄養分を身体に長く留める必要が生まれた為
①長さ・膨らみが出、
現在の【胃】が生まれました。
②栄養物の貯蓄・消化をより効率的に行う為に
【肝臓】が形成され
③栄養物を全身に運ぶ為のインフラとして【血管】が生まれ、
④全身により効率的に栄養を届ける為のポンプ機能として【心臓】が誕生
⑤さらにその後、より遠くのものを捕食する為に【筋肉→骨】
⑥腸に集中していたの神経細胞を伸ばして【脊髄→脳】が誕生する
といった形で(すごく大雑把ですが…)
長い年月をかけ
必要に応じた進化を遂げてきました。
生命の最大の目的は「生き残ること」です。
この原型である
ちくわ状の「1本の管」を維持し
「吸収」・「消化」・「排出(生殖)」を
より効率的に機能させる事を目的に
私達の祖先は進化し続けてきました。
因みに最近、ドイツにある
ヨーロッパ分子生物学研究所(EMBL)で
先程ご紹介した「海綿動物」を用いた研究で
とても面白い結果が分かりました。
腸活の核となる内容に繋がりますので
次回にご紹介しますね。
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「腸活」は文字通り
「腸の為の活動」であり
腸は根源的生命の源。
=「根源的な生命力を上げる為の営み」でもあります。
・今、身体に不調がある方や
・これからの健康が不安な方、
・また、毎日を出来るだけ快適に
気持ちよく過ごしたい方に大切な内容です。
また「腸活」には、ヒトとしてだけでなく
生命としての「しあわせ」を改めて考え
実践していく為のヒントが含まれています。
是非、普段の生活に「腸活」を取り入れ、
より豊かな時間を過ごせるとよいですね!
次回に続きます。
リラックスしたい時も、
検査しても原因が分からないような症状。
慢性的な症状でお困りの場合も、
はりきゅう ねことことり にお気軽にご連絡下さい。
国道408号からすぐの、大変アクセスの良い場所です。
つくば市にお住いの70歳以上の方は、
8000円分の助成券で施術を受ける事が出来ます。
ご連絡頂ければ代理申請も行っておりますので、
ご気軽にご相談下さいね。
自己紹介↓↓
深山陽(みやまよう)
好きなもの ・家族の時間 ・ニャンコ ・人の中に宇宙を感じる瞬間
好きな言葉 ・ねこは液体…
贅沢な時間 ・妻と外で本を読むこと ・出張先での露天風呂(サウナ)
好きな漫画 ・ゴールデンカムイ
好きなドラマ ・ブラックジャックによろしく ・ミステリーという勿れ
座右の銘 ・我以外皆師 ・鳶の視野 ・細部に神は宿る
尊敬する人 ・妻 ・関澤英高 ・三木茂夫
目標 ・家族の幸せ ・経絡を突き詰め解明する ・自分の得た知識・技術を誰にでも使えるようにして伝える
一言 ・反省ばかりの前半。後半は家族を一番に仁を生きる